10. 最後にもうひと押し:Q&A後は笑顔で締めくくりメッセージ
尻切れで終わらない: 質疑応答が終わったら、そのまま「ありがとうございました」で終わるのではなく、発表全体の締めの言葉を用意しておきます。
主メッセージを再強調: 最後の締めくくりでは、プレゼンのキーポイントや呼びかけをもう一度簡潔に伝えましょう。例えば「本日の提案が、今後の戦略に寄与すると確信しています。ぜひご検討ください。」のように、聴衆に持ち帰ってほしいメッセージで終えると印象的です。
Q&Aセッションが終わった後のクロージングも重要です。
せっかく発表全体を通して良い流れできたのに、質疑応答が終わった途端「では以上です…」と尻すぼみに終わってしまってはもったいないです。
聴衆にとってはQ&Aまで含めて一つのプレゼンテーションです。最後の最後にもうひと工夫して、強い印象を残す終わり方を目指しましょう。
具体的には、質疑応答が一通り済んだら結論のまとめを述べることです。
例えば「それでは、時間となりましたので質問を締め切らせていただきます。最後に一言…」と断ってから、発表の結論や訴求点をシンプルに繰り返します。
ハーバード・ビジネス・レビューでも「Q&A後に唐突に終わるのではなく、聴衆にメッセージを補強する機会を逃すな」と指摘されています。Wrap up(締めくくる)のひと言を用意しておけば、聴衆の記憶に残りやすく、また自分自身もスッキリと発表を終えることができます。
例えば新サービス提案のプレゼンなら、Q&A後に「改めまして、本日提案したサービスXが皆様の業務効率化に大きく貢献できると確信しております。ご清聴ありがとうございました。」のようにまとめます。
あるいはセミナー講師であれば「以上、皆様が英語のQ&Aセッションで自信を持てるようになる10のコツをお伝えしました。本日のポイントをぜひ明日から実践してみてください。Thank you!」といった感じです。
最後に軽く笑顔で聴衆を見渡し、深くお辞儀または一礼して終了しましょう。拍手が起これば笑顔で「Thank you」と応じてください。
質疑応答後の締めコメントを入れると、一連のプレゼンテーションにまとまりが生まれます。逆に何も用意していないと、Q&Aで中断した印象のまま終わってしまい聴衆も消化不良になる恐れがあります。
「あの人の話は最後までプロフェッショナルだった」と感じてもらえるよう、着地まで計算に入れたプレゼン設計を心がけましょう。
まとめ:英語の質疑応答を成功に導く10のコツ
以上、英語での質疑応答(Q&Aセッション)を成功させるための10のコツを解説しました。どれも即実践できるテクニックばかりですが、最初から全部完璧にこなす必要はありません。
まずは「笑顔で質問を歓迎し、落ち着いて一つ一つ丁寧に答える」という基本姿勢を意識してみてください。
その上で、質問の予測準備やフレーズの言い回しなど、本記事で紹介したポイントを一つずつ取り入れていきましょう。きっと英語でのQ&Aに対する不安が和らぎ、プロらしくスマートに受け答えできる自分に変化していくはずです。
では次に、実際の質疑応答で役立つ英語表現やイディオム30選を紹介します。
質疑応答の様々な場面で使える定型フレーズから、知っておくと便利なビジネス英語特有の言い回しまで網羅しています。ぜひ自分の引き出しに加えて、いざというときに使えるよう練習してみてください。
英語Q&Aで使える表現・イディオム30選
英語での質疑応答に役立つフレーズやイディオムを30個まとめました。各表現の意味や使い方を日本語で詳しく解説しています。実際のQ&Aシーンをイメージしながら、自分ならどう使うか考えてみましょう。
1. I’d be happy to answer any questions.(ご質問に喜んでお答えいたします)
質疑応答の始め方として最適なフレーズ。 プレゼン終了後に質問を促す際、「Any questions?」だけでは素っ気ない印象になりがちです。
その点 “I’d be happy to…” を使うと「質問大歓迎ですよ」という前向きで親しみやすい雰囲気になります。
「We now have time for questions, and I’d be happy to answer any that you have.(ただ今より質疑応答のお時間です。皆様の質問に喜んでお答えします)」のように使えば、聴衆も手を挙げやすくなるでしょう。
ビジネスシーンでは丁寧さが好まれるため、ぜひ覚えておきたい表現です。
2. Thank you for your question.(ご質問ありがとうございます)
質問者への感謝を伝える基本フレーズ。 質問を受けたらまずこの一言を返す習慣をつけましょう。
どんな質問にも丁寧に感謝することで、質問者はもちろん他の聴衆にも好印象を与えます。質問に即答できない場合でもこのフレーズで時間を稼ぎつつ頭を整理できます。
例えば「Thank you for your question. That’s an important point.(ご質問ありがとうございます。それは重要なポイントですね)」のように続ければ、相手を肯定しつつ回答にスムーズに繋げられます。
3. That’s a great question.(それはいい質問ですね)
質問を褒める定番フレーズ。 “good question” よりも “great question” の方がより誉めるニュアンスが強く、ビジネスシーンでよく使われます。
難しい質問や核心を突いた質問に対して「鋭い質問ですね」と肯定することで、質問者の面目を立て、場の緊張をほぐす効果があります。ただし連発しすぎると社交辞令に聞こえるので、多用は禁物です。
本当に答えに窮したときの時間稼ぎにも使えますが、その場合でも心からのトーンで言うのがポイントです。
4. I’m glad you asked that.(その質問をしていただいて良かったです)
質問の重要性を強調する表現。 これは「あなたがその質問をしてくれて嬉しい/助かります」という意味合いで、質問者への感謝と問題提起の有用性を示します。
例えばプレゼンで触れられなかった点を質問された場合に「I’m glad you asked that. I didn’t have time to cover it earlier…(その質問をしてくださって助かります。その点は発表中に触れる時間がなかったのですが…)」
と返せば、その質問が場にとって価値あるものだと認めることになり、質問者も安心します。
5. That’s an interesting question.(興味深い質問ですね)
答えがすぐ出ない難問への前置きにも使える表現。 「興味深い=簡単ではない」ニュアンスを婉曲に伝える便利なフレーズです。
例えば少し答えにくい質問を受けた際に「That’s an interesting question. I’ve never thought about it that way before…(興味深い質問ですね。その視点は考えたことがありませんでした…)」と切り出せば、ポジティブに受け止めつつ少し考える時間を作れます。
以降で自分の考えを述べれば、「きちんと考察して答えてくれた」と感じてもらえるでしょう。
6. If I understand you correctly, …?(私の理解が正しければ、…ということでしょうか?)
質問内容を確認する丁寧な言い回し。 質問を一度自分の言葉で要約し、「あなたの意図はこういうことですか?」と確認したいときに使います。
例えば「If I understand you correctly, you’re asking about the timeline, right?(確認ですが、ご質問はスケジュールについてでしょうか?)」のように言います。
こうすることで、誤解に基づく見当違いな回答を防げますし、相手にも「しっかり理解しようとしてくれている」と好印象を与えられます。ビジネスでは曖昧なまま答えるより、一旦確認する方がプロフェッショナルです。
7. Could you clarify what you mean by ~?(~とは具体的にどういう意味でしょうか?)
質問の意図や用語の意味を尋ね直す表現。 相手の質問が漠然としていたり専門用語が含まれていた場合、「clarify(明確にする)」を使って説明を求めます。
例えば「Could you clarify what you mean by ‘efficient’ in this context?(この文脈で「効率的」とは具体的に何を指しますか?)」のように尋ねれば、相手は自分の質問を言い換えてくれるでしょう。
“clarify” はビジネスで頻出する動詞で、「はっきりさせる」の意。シンプルに “What do you mean?” だとぶっきらぼうなので、このように丁寧に聞き返すとスマートです。
8. Could you repeat the question, please?(お手数ですがもう一度質問を繰り返していただけますか)
質問を聞き取れなかったときの丁寧な聞き返し。 プレゼン会場の音響や相手の発音の関係で質問が聞こえないこともあります。そんな時に「もう一度お願いします」と頼むフレーズがこれです。
単に “Pardon?” や “Sorry?” だけだとカジュアルすぎるため、ビジネスではもう少し丁寧に表現します。”I’m sorry, could you repeat ~”と”I’m sorry”を付けても良いでしょう。
聞き返すのは失礼ではなく、むしろ誠実さのアピールになります。しっかり理解するために必要なら遠慮なく使いましょう。
9. To the best of my knowledge, …(私の知る限りでは、…です)
自分の知る範囲で答える際の前置き表現。 質問によっては確実な答えが難しく、自分が把握している範囲で回答するしかない場合があります。
そんなとき “to the best of my knowledge” を添えることで、「自分の知っている限りでは」という但し書きをつけられます。
例えば「To the best of my knowledge, we haven’t had any security breaches this year.(私の知る限り、本年度はセキュリティ侵害は発生していません)」のように使います。
“As far as I know, …” と言い換えることもできます。事実関係に自信があるわけではないが自分の認識を述べる、というニュアンスを伝えられる便利なフレーズです。
10. Off the top of my head, …(今ぱっと思いつく限りでは、…)
即答で思い浮かぶ範囲の情報を述べる際の前置き。 質問に対しとりあえず現時点で思いつくことを答える時に使います。
直訳は「頭のてっぺんから」というユニークな表現ですが、要するに「今すぐに思い出せる範囲では」といった意味です。
例えば「Off the top of my head, our last quarter sales were about 3 million.(正確ではありませんが、第4四半期の売上は約300万だったと思います)」のように使います。
このフレーズを使うことで「手元に資料がないので正確ではないが」という断りを入れつつ回答できるため、聞き手も「あくまで概算なんだな」と理解できます。
11. I’m not sure, but I’ll look into it.(確かなことが言えませんが、調べてみます)
答えが分からない時の素直な伝え方とフォロー約束。 質問された内容が分からない/覚えていない場合、その場で適当な答えをするのではなく、率直に「よく分かりません」と言うべきです。
ただし単に “I don’t know.” では不十分で、その後に必ず “I’ll look into it.(調べておきます)” 等のフォローアップを付け加えましょう。
例えば「I’m not sure about the exact figures, but I’ll look into it and get back to you.(正確な数字は定かではありませんが、調べて後ほど回答いたします)」といった形です。
このように伝えれば、誠実さを示しつつ相手にも納得してもらいやすくなります。
12. I don’t have that information now, but I’ll get back to you.(現時点でその情報は持ち合わせていませんが、後ほど回答いたします)
手元に資料や情報がない場合の回答保留と約束。 会議やプレゼンでは詳細なデータをすべて覚えているとは限りません。その場合に使える丁寧な言い回しがこれです。
“get back to you” は「後で連絡する/回答する」という意味のビジネス定型表現です。
例えば「I’m afraid I don’t have the report with me today, but I’ll get back to you with the details.(あいにく本日はそのレポートを持っていませんが、詳細は後ほどお知らせします)」のように使います。
重要なのは、実際に後で回答を提供することです。約束したら守る、これが信頼を築く鍵となります。
13. I see where you’re coming from.(おっしゃる意図は理解できます)
相手の懸念・視点に共感を示す表現。 直訳は「あなたがどこから来ているか見えます」ですが、転じて「あなたの背景事情や言いたいことは分かります」という意味になります。
批判的な質問や懸念に対して、まず相手の立場を理解していると伝える際に有効です。
例えば「I see where you’re coming from, and you’re right that this is a significant investment…(おっしゃる懸念は分かります。そして確かにこれは大きな投資です…)」のように使い、続けて自分の見解を述べます。
対立しそうな場面でも、まず共感を示すことで相手の警戒心を和らげる効果があります。
14. That’s a valid point.(それはごもっともな指摘です)
相手の指摘に一理あることを認めるフレーズ。 自分のプレゼンに対する批判や弱点の指摘に対し、すぐに反論せずまず「おっしゃる通り」と認めることで、建設的な議論に繋げることができます。
例えば「That’s a valid point. We do need to consider the maintenance cost…(確かにおっしゃる点はもっともです。維持費についても検討する必要がありますね…)」のように使います。
“valid” は「妥当な・正当な」の意味。相手の懸念を真正面から受け止める姿勢を示すことで、その後の説明にも耳を傾けてもらいやすくなります。
15. Let’s discuss that offline.(その件はこの場ではなく直接お話ししましょう)
特定の質問・話題を後回しにする際の表現。 Q&A中に議論が本題から逸れ始めたり、詳細すぎる技術的質問などが出た場合、「offline(オフライン)」つまり公式の場を離れて話すことを提案するのがこのフレーズです。
例えば会議で「That’s an important question. Let’s discuss that offline after the meeting.(大切なご質問ですね。その件は会議後に個別に話し合いましょう)」と使えば、角を立てずに今は深入りしないことを示せます。
ビジネスではよく使われる表現で、「この場ではなく別途対応する」という意味合いです。言いにくい質問への逃げ道としても有効ですが、使いすぎると「何でも後回しか」と思われるので注意しましょう。
16. Let’s circle back to [the main topic].([主要議題]に話を戻しましょう)
脱線した議論を本筋に戻すフレーズ。 “circle back” は「一巡して戻る」という意味のイディオムで、会議や議論でよく使われます。
質疑応答で話題がそれたり、長引きすぎて他の質問に移りたいときに用います。例えば「Great discussion, but let’s circle back to the topic of budget.(興味深い議論ですが、予算の話題に戻りましょう)」のように使い、本来のテーマに引き戻します。
「話を元に戻す」は日本語でもよく言いますが、英語ではこの表現がスマートです。
17. Let me break that down.(その質問を分解してお答えします)
複数の論点を含む質問に段階的に答える際の一言。 “break down” は「分解する」の意味。質問に複数の部分やステップがあるとき、「順番に回答します」という前置きとして使います。
例えば「Your question has two parts. Let me break that down: first…(ご質問は2点あります。順にお答えします。まず…)」
のように述べれば、整理しながら回答できるので聞き手も理解しやすくなります。
18. I’d like to open that question to the audience.(その質問は皆さんにも伺ってみたいですね)
他の参加者の意見を募る際のフレーズ。 自分だけでなく聴衆にも考えてほしい問いが出たときに用います。
例えば難問やディスカッション向きの質問に対し、「That’s a great question. I’d like to open that up to the rest of the group – what are your thoughts?(良い質問ですね。それはぜひ皆さんにも伺ってみたいです。どのようにお考えでしょうか?)」と投げかけます。
これにより会場全体で議論を共有でき、回答を一人で背負わなくて済む利点もあります。
19. Please bear with me for a moment.(少々お待ちください)
回答前に間を取りたいときの丁寧な依頼表現。 “bear with me” は「我慢して付き合う」の意で、ビジネスでは「少しの間お待ちください」に相当します。
質問が難しく即答できないときや、資料を探す間などに「Bear with me for a second…(少しお時間ください)」と言えば、聞き手に待ってもらうことができます。
焦って沈黙するより、この一言でクッションを置く方がプロフェッショナルです。
20. Does that answer your question?(ご質問の答えになっていますでしょうか?)
回答後に相手に確認する丁寧な問いかけ。 自分の回答が相手の疑問に十分答えているか確かめるフレーズです。
英語のQ&Aでは締めくくりによく使われ、「あなたの求める答えになったか」を尋ねることで相手が補足質問しやすくなります。
答えっぱなしにせず、「この回答で大丈夫ですか?」と念押しする姿勢は丁寧で、相手への配慮を示します。
21. I hope that makes sense.(ご理解いただけたでしょうか)
自分の説明がちゃんと伝わったか不安なときの表現。
直訳は「意味をなしていると良いのですが」。自分の回答が複雑だったり長くなった後で、「ちゃんと意味が伝わりましたか?」と確認するニュアンスで使えます。
例えば詳細な説明のあとに「I hope that makes sense, let me know if you need further clarification.(伝わっていれば良いのですが、さらに説明が必要でしたらお知らせください)」と添えることで、相手が質問し返しやすくなります。
22. We have time for one more question.(あと一問お受けできます)
残り時間を知らせつつ質問を受ける表現。 Q&Aの時間が残り少ないときに使います。
「あと◯問」と具体的に伝えることで、聴衆にも締め切り感が伝わり、最後の質問を促すことができます。
例えば司会者的に「We have time for one last question. Who would like to ask?(最後の質問を一つお受けできます。どなたかいらっしゃいますか?)」といった具合です。
23. If there are no further questions, …(ほかにご質問がなければ、…)
質問が出尽くしたと判断して締めに移る前置き。 質疑応答を終える際によく使われるフレーズです。
「これ以上質問がなければ◯◯します」という形で、Q&Aを切り上げる合図になります。
例えば「If there are no further questions, I’d like to conclude the presentation.(ご質問がなければ、これにて発表を締めくくらせていただきます)」のように使い、静かに区切りをつけましょう。
24. in a nutshell(要するに、一言で言えば)
前述の内容を簡潔にまとめる表現。 質問への答えを手短にまとめ直す時などに使います。
“nutshell(木の実の殻)に入るほど短く”が語源で、「要約すると」の意味です。例えば「In a nutshell, our strategy is to focus on quality.(要するに、当社の戦略は品質に注力することです)」のように使います。
回答の最後に付け加えてポイントを整理すれば、聞き手の理解も深まるでしょう。
25. think on your feet(即座に機転を利かせる)
予期せぬ状況で素早く考え対応することを指すイディオム。
質疑応答では文字通り壇上で瞬時に考える力が求められますが、英語では “You have to think on your feet during Q&A sessions.”(質疑応答ではその場で素早く考えて対処しなければならない)といった言い回しをします。
“feet(足)で考える”というユニークな表現で、突然の質問にも頭を回転させる様子を指します。自分で使うというより、相手から「よくそんなすぐ答えられましたね!」と褒められるような場面で登場するかもしれません。
26. on the same page(認識が一致して)
意見や認識が同じであることを示すイディオム。 質疑応答では、質問者との理解にズレがないか確認することが大切です。
“on the same page” は「同じページにいる」、転じて「同じ考えを共有している」という意味です。
例えば「Just to make sure we’re on the same page, you’re asking about the pricing model, correct?(認識を合わせるために確認ですが、ご質問は価格モデルについてですよね?)」のように使います。
合意形成や認識合わせの場面で非常によく使われる表現です。
27. play devil’s advocate(あえて反対意見を唱える)
議論を深めるためにわざと異論を述べることを指す表現。 質疑応答で、相手が意地悪な質問をしてくると感じても、実は建設的な目的で “playing devil’s advocate” をしている場合があります。
元々は議論の練習のためにわざと反対側に立つことを指す言葉です。
「仮に反対の立場で考えると…」と自問する際にも「Let me play devil’s advocate here.(あえて反論する立場で考えてみます)」のように使います。質問者の意図を推し量る際に知っておくと良い表現です。
28. throw a curveball(思いがけない難題を投げかける)
不意打ちのような質問や要求をすることを指すイディオム。 野球のカーブボールになぞらえ、予測しづらい質問を「投げられる」場面で使います。
例えば「The last question really threw me a curveball.(最後の質問には完全に不意を突かれました)」のように、後日談で表現することが多いです。
自分が使うより、同僚との会話で「それは予想外の質問だね」という意味で登場するかもしれません。
29. elephant in the room(皆が知っているのに触れられない問題)
その場の誰もが認識している重要課題だが、公には議論されていない事柄。
プレゼンや会議で明らかな問題なのに誰も言及しない事を「部屋の中の象」に例えます。質疑応答で勇気ある質問者がこの “elephant in the room” を指摘してくれる場合もあります。
例えば「I’m glad you brought that up – it was the elephant in the room.(その点を指摘してくださって良かったです — 会場の誰もが気にしていたのに触れられていませんでした)」のように使われます。
30. beat around the bush(遠回しに言う、要点に触れない)
肝心なことをなかなか言わずに回りくどく話す様子を指すイディオム。
質疑応答ではお互い時間が限られるため、“Don’t beat around the bush.(遠回しに言わず率直に質問してください)” と感じる場面もあるでしょう。
“bush(藪)を叩いて回る”という表現で、本題を避けている様子を表します。自分が回答する際も “beat around the bushしない”、つまり核心に直接答えることを心がけたいですね。
まとめ:質疑応答は「準備」と「練習」で自信に変わる
英語での質疑応答は、準備不足だと不安に感じるものですが、しっかりと対策をすれば必ず成功率を高めることができます。
今回ご紹介したように、事前準備(想定質問と回答練習)、本番での心構え(対話として楽しむ)、基本スキル(丁寧な傾聴と簡潔な回答)、そして便利なフレーズの活用が揃えば、Q&Aセッションは怖くありません。
むしろ聴衆との双方向コミュニケーションを楽しみ、あなたの専門性や人間性をアピールできる絶好の機会となるでしょう。
質疑応答力は一朝一夕には身につきませんが、継続的な学習と実践で着実に向上します。
例えば社内ミーティングでも今日から早速、紹介したフレーズを一つ使ってみてください。最初はぎこちなくても、回数を重ねるごとに自然に出るようになります。
また、自信が持てないという方はプロのコーチングを受けてみるのも効果的です。Croversはビジネス英語の個別指導サービスを提供しており、英語プレゼンやQ&A対応力を実践的に鍛えることができます。
興味のある方はぜひ当サイトもチェックしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。英語での質疑応答のコツと表現を押さえたあなたなら、次のQ&Aセッションできっとスマートかつ堂々と受け答えできるはずです。自信を持って臨み、ビジネス英語のQ&Aを成功させましょう!
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