“経験を市場価値に変える” キャリアでの差別化を図る5つの質問

投稿日時:2024年08月01日

成果が自分を守ってくれる、主体的なキャリア形成を

「自ら積極的にキャリアや歩みを続けていけば、自分の成長にもそれは会社の成長にもつながる」

終身雇用が当たり前の時代から、大きくビジネスパーソンに変化が訪れている時代の令和。
皆さんに求められる知識は高度化しさらに早い変化へのキャッチアップが求められています。このことはつまり、これまで以上にキャリアの考え方を変える必要性が高まっているといえるでしょう。

日本の少子高齢化、諸外国の成長による市場参入また昨今では生成AI(Chat GPT)などビジネス環境はめまぐるしく変わり不安を持つ方も多いでしょう。一方で環境が大きく変わることでビジネスやキャリア選択の幅が広げるのもまた事実です。自立して成果を出していく人は市況をうまく見ながら、キャリアアップや資産形成を進められるいい時代ともいえます。

競争激しいビジネス環境で皆さんが望むキャリアや生活を実現するには、経験を市場価値に変えて主体的に発信していくことが不可欠です。単に経験を積むだけではなく、スキルや経験の差別化を図り、他の候補者との競争で優位に立つためには、戦略的なアプローチが各人に求められます。

本記事では、キャリアに悩むビジネスマンを対象に、キャリアでの差別化を図るための5つの重要な質問を整理しています。ある調査では「実際に行動に移す人は25%、継続する人は5%、何もしない人は70%」と言われています。今回の記事が1つでも皆さんの行動になり、長期的なキャリアのロードマップの検討や思考を整理になればと思います。

1.成長しているマーケットに携われているか(今後の成長性)


ビジネス環境は絶えず変化していますし、次々と新しい技術やトレンドが生まれていきます。皆さんのキャリアにおいて成長しているマーケットに身を置くことは、自身のキャリアを発展させるための重要な要素です。

理由としては”成果を出しやすい環境がある” からです。市場伸びていくこと=資金や人員の投入が増えるということで、新しい挑戦ができるポストや挑戦ができるということになるからです。

イメージとして右肩上がりの成長に自分の経験も乗せて機会を活用するイメージです。アウトプットを詰める回数が増え、失敗や成功を多く積むことが中長期のキャリア形成に必ず役立ちます。

テクノロジー分野では生成AIやブロックチェーンに始まり、色々な分野で~テック(Edtech,Fintechなど)と言われるテクノロジーを活用したビジネスチャンスを生み出す流れが広まっています。技術変化としてはEVや再生エネルギーなども今後伸びていくマーケットと言えます。

成長マーケットを見つける上で意識していただきたい点は”①マネタイズはどう行うか?” “②マーケットの恩恵を受ける源泉はどこか” です。

① マネタイズはどう行うか?
例 生成AI(Chat GPTなど) :現在の使用は無料でユーザーを獲得、質問のパターンや回答など多くのサンプルを獲得することで将来的には「デジタル広告」「マーケティング情報としての販売」「無料の使用を有償やサブスクリプションモデル」などでマネタイズなどが想定できます。
② マーケットの恩恵を受ける源泉はどこか
例 EV(電気自動車):SDGsなど持続可能な開発で将来的に伸びるとされる市場。EUVのマーケット一つでも「自動車の作り方がどう変わるのか?(増えるもの減るもの)」「法規制や環境などに変化はあるか」「自動運転の話もあるが、ハードだけで実現可能なのか、ソフトウェアの分野で関連するものはないか」などです。新しいマーケットを因数分解していくと、ビジネスで恩恵を受ける源泉にたどり着き、以外なマネタイズで商機を見出して成長している分野を見つけることも可能です。

成長しているマーケットでは、新たなビジネスモデルやチャンスが生まれる可能性もあり、”自分のスキルアップよりも成長市場に飛び込む方がキャリアの幅を持たせる意味では大事” と考える方もいるぐらいです。
やりたいことだけでなく、一度冷静に”自分は成長マーケットにはいるのだろうか?“自分に問いをかけてみてください。日々の触れる情報のとらえ方や、ビジネスに見え方を意識するきっかけになるはずです。

皆さんのキャリアにおいて成長性のあるマーケットに携わることは、将来のキャリアアップに必ずつながります。

2. 会社を変えても、「価値あるポータブルスキル」はあるか?

キャリアを成功させるためには、どの会社や業界でも通用する価値のあるスキルを身につける必要があります。ただし、単に一つの会社や業界に特化したスキルだけでなく、ポータブルスキルを獲得することが重要です。これは、異なる会社や業界に移った際にもそのスキルが有用であり、他の候補者との差別化に繋がるからです。

Human capital at work: The value of experience
Human capital represents two-thirds of wealth for the average individual—and work experience contributes almost half of that value.

引用元 McKinsey McKinsey Global Institute

グローバル大手コンサルのマッキンゼーでも人紐づくスキル/アセットの大切さは述べられていります。非常に深い考察なのでご興味のある方はご一読ください

例えば、コミュニケーションスキルやリーダーシップスキルは、あらゆる業界や会社で求められる重要なスキルです。良好なコミュニケーション能力を持ち、チームを指導する能力があることは、どの職種や職位においても評価されます。

また、プロジェクト管理や問題解決能力、データ分析などの技術的なスキルもポータブル性が高いです。これらのスキルは、異なる会社や業界での業務に応用することができ、自身の市場価値を向上させることにつながります。

さらに、自己学習能力や適応力も重要なポータブルスキルです。変化の激しいビジネス環境では、新たな技術やトレンドが次々と現れます。自ら学習し、新しい状況に対応できる能力は貴重です。

このようなポータブルスキルを獲得するためには、自己啓発や継続的な学習への意欲を持つことが重要です。

3.専門性や希少な経験がどれだけ身についているか?

専門性や希少な経験は、皆さんの技術資産と言えるものですです。例えばコンサルタントの方であればプレゼン作成能力、分析、調整能力が秀でているといえますし、事業会社の方では製品知識や関係各所との利害調整なども立派な専門性です。エンジニアの方ではプログラミングやデータ解析などができる方もいるかもしれませんね。

非常に大事な視点を述べるとすると「専門性は学習である程度取得できますが、経験は誰しも得られるものではない」という点です。そのような経験を積み市場価値を高めていくには、早期に専門性を身に着け実績を出していくことに他なりません

語学力やExcel分析、学生時代のプレゼン力でも何でも構いません。”これが使えます!”と胸を張っていえるものが1つでも言えるものがあれば、それを武器にProjectや挑戦を社内で行っていきましょう。小さな成功体験や失敗の数は知識を凌駕します。

参考例 海外プロジェクト
例えば学生時代に英語を実務で使えるレベルまで身に着けた人がいるとします。全く英語が話せない人と話せる人がいた時にチャンスがどちらに巡るかと言われればおそらく後者でしょう。私も実際多くの海外プロジェクトや、通常業務では経験できないような幹部の方との会議への参加で発言や議事録作成など行い、同年代の方よりも質の高い経験が積めたと考えています。
タイミングや運、会社の規模にもよりますが、自信もって頑張った専門性=マーケットニーズがあるいえるあれば、それを活用しない手はありません。英語が話せることが「海外プロジェクト」「文化の違う人との交渉」「幹部ミーティングへの参加や視座の高い視点の早期獲得」につながるチャンスもあるのです。

4. 自身のポータブルスキルと経験が世の中から強く求められているかどうか

皆さんが市場価値を高めたいと考えるなら、「市場の需要やトレンドの変化に敏感で自身のスキルセットが需要と一致しているかを把握する」ことは定期的に実施していただきたいです。定期的という言葉がポイントで、理由はスキルと経験は旬なタイミングがある場合がほとんどです。

ロジカルシンキング、コミュニケーションまたマネジメント能力など仕事の仕方・進め方は経験が必要なスキルであり、これからもニーズが高いといえますが、技術や専門性は市場動向でニーズに左右される部分があるのが現状です。
昨今の動向でいえば、例えば、デジタルマーケティングやデータサイエンスなどの分野では、オンライン広告やデータ解析のスキルが強く求められており、これが自身のポータブルスキルがこれらの需要と一致している場合、市場価値高める交渉や成長機会に手を上げることができるでしょう。

また、グローバル化が進むビジネス環境においては、異文化コミュニケーションや国際プロジェクト経験などのポータブルスキルが重要視されます。多くのグローバル企業は国を超えて事業展開し、多様な文化や背景を持つ人々と協力する必要があります。そのため、異なる文化に対する理解やグローバルな視野を持つことは、ビジネス上での差別化を図るために不可欠です。

さらに、市場のトレンドや社会的な課題に対応するスキルや経験も重要です。例えばSDGsに始まる持続可能エネルギー(脱廃プラスチックや水問題、食糧問題) などの環境関連の問題が世界的に注目されています。自身のポータブルスキルがこれらの領域に関連している場合、市場価値が高まる可能性が高いといえるでしょう

5. 社内外で自分に喜んで力を貸してくれる信頼できる人がいるか?

キャリアだけではありませんが成功を応援できる・またはしてもらえる関係は非常に重要なです。
特にビジネス環境では、単独での成功よりもチームやネットワークの力が求められます。自身をサポート頂き、共に成長し合える信頼できる人々との関係構築は “日々の積み重ね”であり、一朝一夕には構築できません。専門性や経験がいかに高くても、人との協力無しに大きな仕事やビジネスでの成功はあり得ません

まず、社内での信頼できる人々との関係構築に注力しましょう。信頼は時間を通じて築かれます。チームメンバーや上司とのコミュニケーションを活発に行い、自身の能力や貢献度を示すことで信頼を得ることができます。

また、他の人々の仕事や目標に興味を持ち、積極的にサポートや協力を提供することも重要です。信頼関係は相互の利益に基づいて築かれるため、他の人々の成果や成功に対して喜びや感謝の気持ちを示すことも大切です。

さらに、社外での信頼できる人々とのネットワーク構築も重要です。業界のプロフェッショナルや他の組織との関係を構築することで、情報共有やビジネスの機会を得ることができます。業界のイベントやセミナーへの参加、専門団体への加入など、積極的に外部のネットワークに参加することが重要です。また、他の人々の成果や取り組みを評価し、共通の関心事や価値観を持つ人々とのつながりを強化することも有益です。

項目の最後になりますが皆さん”良い人“でいてください。立場の弱い人や自分より若い人にも敬意や尊敬の念を忘れずに過ごしましょう。ちょっとした気遣いにその人の品格が出ると私は考えます。日々の印象や行動、振る舞いや言葉使いの積み重ねが皆さんの明日につながる信用、関係の土台になります。

最後に:“経験を市場価値に変える”は今日からできる!

これからの時代自ら積極的にキャリアや歩みを続けていくことの必要はより重要になってきます。そしてこれは皆さんが学校教育でも会社でも学ぶことはできません。答えは皆さんが考えて行動した結果や成果の先にあると私は考えています。

伸びている業界や成長環境に身を置くことで貴重な経験を積むことも、周囲の優秀な方と切磋琢磨して自分のさらに成長していってくださるなら私としてこれ以上嬉しいことはありません。

この記事意外にも思考や習慣で役立つ記事はもちろん、私が提供しているコーチングのサービスを通じてポジティブな変化を生んだ事例もございます。特にビジネス英語は「思考法」「ビジネス能力聞き方や伝え方、配慮」「海外マーケットでの活躍」を見据えてビジネスマンとして必須の教養と考えます。

藤田 雄一郎様
日々の仕事が忙しく、自分ひとりでは継続が難しいところ、Croversさんに伴走いただいているおかげで、三日坊主にならずに英語学習を継続することができています。

限られた時間の中で目標達成に向けて習慣化や学習伴走が出来ると著名なCEOの方にもコーチングの効果を実感頂いております。
私の経験や人となりを見て”一緒に英語を頑張りたい”と思っていただけた方がいらっしゃいましたら嬉しいです!

体験セッションでお会いできるのを楽しみにしております!

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