英語が丁寧に聞こえる!ビジネス英語定番フレーズの言い換え30選
投稿日時:2025年05月03日
特に会議や交渉などでは、英語での表現が直接的すぎるとぶっきらぼうに聞こえてしまい、人間関係や交渉結果に影響を及ぼしかねません。
若手またビジネスのプロフェッショナルにとって、英語で丁寧かつプロフェッショナルにコミュニケーションするスキルは欠かせないソフトスキルです。
「Before(言い換え前)→ After(言い換え後)」の形式でフレーズを提示し、それぞれの詳しい使い方とニュアンスを解説します。
日常業務でつい使いがちな直接表現を、ワンランク上の丁寧表現に置き換えてみましょう。
1.I’d like to ~.
2.May I ask a question?
3.Could you ~?
4.Could you please~?
5.Would you mind showing me ~?
6.Would it be possible to have this by ~?
7.Shall we ~?
8.Perhaps we could ~.
9.Please make sure to ~.
10.Just a moment, please.
11.I’m afraid that’s not possible.
12.I’m afraid I won’t be able to attend the meeting.
13.I’m sorry, but we cannot accommodate that request.
14.I think there may be a slight misunderstanding.
15.I see your point, but I have a different perspective.
16.I’m not sure that’s a good idea.
17.Pardon me?
18.Could you clarify what you mean?
19.Does that make sense?
20.I apologize for the delay.
21.I apologize for any inconvenience caused.
22.Thank you for your patience.
23.I really appreciate your help.
24.Could you please call me back at your earliest convenience?
25.Please let me know when you are available.
26.I’m not sure, but I’ll find out.
27.Would you like some coffee?
28.Thank you for your understanding.
29.Please remember to ~.
30.Could we discuss this when you have a moment?
2.May I ask a question?
3.Could you ~?
4.Could you please~?
5.Would you mind showing me ~?
6.Would it be possible to have this by ~?
7.Shall we ~?
8.Perhaps we could ~.
9.Please make sure to ~.
10.Just a moment, please.
11.I’m afraid that’s not possible.
12.I’m afraid I won’t be able to attend the meeting.
13.I’m sorry, but we cannot accommodate that request.
14.I think there may be a slight misunderstanding.
15.I see your point, but I have a different perspective.
16.I’m not sure that’s a good idea.
17.Pardon me?
18.Could you clarify what you mean?
19.Does that make sense?
20.I apologize for the delay.
21.I apologize for any inconvenience caused.
22.Thank you for your patience.
23.I really appreciate your help.
24.Could you please call me back at your earliest convenience?
25.Please let me know when you are available.
26.I’m not sure, but I’ll find out.
27.Would you like some coffee?
28.Thank you for your understanding.
29.Please remember to ~.
30.Could we discuss this when you have a moment?
ビジネス英語で「丁寧さ」が重要な理由
ビジネスシーンでは、言いたいことを伝えるだけでなく相手への配慮や尊重を示すことが大切です。英語ネイティブのビジネスパーソンは、直接的でストレートな表現よりも、柔らかいトーンや婉曲的な表現を使って角が立たないように伝える傾向があります。
このように言い換えることで、相手に与える印象が格段にソフトになり、ビジネスの場にふさわしい丁寧さを示せるのです。
逆にぶっきらぼうな表現は無意識のうちに相手を不快にさせ、抵抗感を生むこともあります。特に国際的なビジネスでは文化の違いもあるため、言葉選びひとつでプロフェッショナリズムが問われるのです。
それはすなわち、リーダーシップや対人対応力の強化にも直結します。以下、具体的な30のフレーズと言い換え例を見ながら、その効果を実感していきましょう。
1.Before: “I want to ~.” → After: “I’d like to ~.”
例えば会議で “I want to introduce a new policy.” と言うと押しつけがましい印象になりかねません。代わりに “I’d like to introduce a new policy.” と言えば、控えめで丁寧な印象になります。
「I’d like to ~」は “I want to ~” を丁寧に言い換えた定番表現で、「~させていただきたいのですが」というニュアンスです。
ビジネスでは I want to は極力使わず、 “I’d like to” を使うことで、相手への配慮を示しましょう。例えば「質問したいです」と言いたい場合も、次のように言い換えられます。
2. Before: “I want to ask a question.” → After: “May I ask a question?”
May I ask a question?” は直訳すれば「質問をしてもよろしいですか?」となり、相手に発言の許可を仰ぐ表現です。
「I want to ask a question (質問したい)」だと自分本位ですが、“May I ~?” を使うことで控えめで礼儀正しい印象を与えます。
同様に「退出したい」なら “May I be excused?”、「お手洗いに行きたい」なら “May I go to the restroom?” などと表現できます。相手に断りを入れるひと手間で、ビジネスではぐっと丁寧になります。
3. “Can you ~?” → After: “Could you ~?”
“Can you send me the file?”(ファイルを送ってもらえますか?)も間違いではありませんが、ビジネスでは “Could you send me the file?” のように 過去形の “Could” を使って婉曲表現にするのが一般的です。
日本語の感覚では「できますか?」も十分丁寧に感じられますが、英語では “Could you…?” の方が控えめで、相手に対して「~してくれませんか?」と丁寧に頼むニュアンスになります。
さらに “please” を加えて “Could you send me the file, please?” とすれば、より礼儀正しい印象になります。小さな違いですが、ビジネスメールや会話では “Can you” ではなく “Could you” を使うよう意識しましょう。
4. Before: “Open the window.” → After: “Could you please open the window?”
例えば会議中に部屋が暑いと感じた場合でも、いきなり “It’s hot. Open the window.” ではなく “Could you please open the window?” と頼む方が印象が良いでしょう。
ポイントは “please” を添えることと、依頼を疑問形にして相手に選択肢を与える言い回しにすることです。こうすることで「もし可能であれば窓を開けていただけますか?」という丁寧な依頼になります。
また、電話対応などで保留にしてもらう際も “Please hold.” ではなく “Could you hold for a moment, please?” のように尋ねる形にすると礼儀正しく聞こえます。
5. Before: “Show me the report.” → After: “Would you mind showing me the report?”
“Would you mind showing me the report?” は直訳すると「その報告書を見せていただいてもお気を悪くしませんか?」となり、日本語の「報告書を拝見できますでしょうか?」に近いニュアンスです。
「~してくれる?」よりも 相手の負担に配慮した表現になっており、依頼を断ることもできる柔らかい聞き方と言えます。
例えば上司に何か依頼したい場合や、取引先に資料提供をお願いする場合などに適しています。依頼をよりフォーマルにするには文を長くする方法も有効で、この “Would you mind ~?” はまさにその一例です。注意点は、後ろに動詞のing形を続けること(例: showing)と、カジュアルすぎる場面ではかえって仰々しくなるので、目上の人やフォーマルな状況で使うのが効果的ということです。
6. Before: “I need this by Monday.” → After: “Would it be possible to have this by Monday?”
代わりに “Would it be possible to have the report by Monday?” とすれば、「月曜までにいただくことは可能でしょうか?」という柔らかな依頼表現になります。
この “Would it be possible to ~?” は相手の都合や可能性を尋ねる表現で、無理強いしていないニュアンスを出せるのがポイントです。「できますか?」ではなく「可能でしょうか?」と聞くことで、相手が難しい場合は断りや調整の余地も残しています。
たとえば締め切り延長をお願いする場合も “Can you extend the deadline?” より “Would it be possible to extend the deadline?” の方が丁寧で配慮のある言い方になります。
要求や納期を伝えるときこそ、このようなクッション言葉を入れてプロフェッショナルな印象を保ちましょう。
7. Before: “Let’s ~.” → After: “Shall we ~?”
特に上司が部下に “Let’s do this by 5 PM.”(5時までにこれをやりましょう)と言う場合、実質「やりなさい」という指示に近くなります。
より丁寧に提案したいときは “Shall we ~?” を使ってみましょう。“Shall we ~?” は「~しませんか?」という相手の意思を尊重した提案表現です。例えば「少し休憩しましょうか?」は “Shall we take a short break?” となります。
この表現は相手と一緒に行動する提案によく使われ、会議の進行役が参加者に提案する際などに便利です。
「Let’s ~」よりも柔らかく、相手に選択権を与えているため押しつけがましさがありません。また、上司から部下に対して使えばフランクすぎず、チームとして働きかける印象を与えます。
丁寧さと協調性を示すのにうってつけのフレーズです。
8. Before: “We should ~.” → After: “Perhaps we could ~.”
特に他人の提案に対して「我々は~すべきだ」と言うと、相手のアイデアを否定して自分の案を押し通そうとしているように受け取られる可能性があります。
そんな時はクッションとなる言葉を加えましょう。“Perhaps we could ~.”(もしかすると~できるかもしれません)とすれば、「~するのはいかがでしょうか?」という控えめな提案になります。
「perhaps(もしかすると)」や「could(~できる)」を入れることで、断定を避けて提案の形にしているのがポイントです。
例えば誰かの案に代わる提案をする際も、“We should try a different approach.”(別のやり方を試すべきだ)ではなく “Perhaps we could try a different approach.”(別のやり方を試してみるのも良いかもしれません)と言えば、相手の顔を立てつつ自分の意見を述べられます。
交渉の場でも、強い口調よりこのような婉曲表現の方が相手に受け入れられやすくなります。
9. Before: “You must ~.” → After: “Please make sure to ~.”
そこで、同じ内容を伝えるにも “Please make sure to ~.” を使うと柔らかくなります。
例えば部下に締め切り遵守を促す場合、“You must finish this by Friday.” よりも “Please make sure to finish this by Friday.”(金曜までに必ず終えるようにしてください)の方が丁寧で指示を受け入れやすい表現になります。
「make sure to ~」は「確実に~してください」という意味で、mustに匹敵する重要性を伝えつつ、直接的な命令口調を避けています。頭に “Please” を付けることで依頼の形にもなっており、丁寧さと厳守してほしい気持ちを両立させたフレーズです。
同様に「絶対~してください」という場面では “Please be sure to ~.” や “Please ensure that ~.” などと言い換えることもできます。
強い要望こそ、丁寧な表現で伝えるのがビジネスマナーです。
10. Before: “Wait a second.” → After: “Just a moment, please.”
特に電話や対面で相手をお待たせするときには、もう少し丁寧な言い方を心がけたいものです。
“Just a moment, please.” は「少々お待ちください」にあたる表現で、相手に丁寧に待機をお願いするフレーズです。命令形の “Wait.” を使わずに、控えめなお願いの形にしている点がポイントです。
例えば会議中に資料を探す間や、電話で保留にするときに “Just a moment, please.” と一言添えるだけで、相手に与える印象は格段によくなります。
「少々お待ちを」という意味では他に “One moment, please.” や “Could you please wait for a moment?” なども使われます。大切なのは、相手の時間を頂戴することへの配慮を表すことです。
カジュアルな “Hang on.” などはビジネスでは避け、丁寧な待機表現を使いましょう。
11. Before: “That’s impossible.” → After: “I’m afraid that’s not possible.”
そこで便利なのが “I’m afraid 〜” というクッションフレーズです。
“I’m afraid that’s not possible.” は直訳すると「残念ながらそれは可能ではないようです」という意味で、直接的な否定を和らげる婉曲表現です。
「不可能だ」と言い切るのではなく、「残念ですができません」と丁寧に断るニュアンスになります。
依頼を断る際や難しい提案を否定する際に、 “I’m afraid…” を添えるだけで印象は大きく異なります。
例えば顧客からの無理な要望にも “I’m afraid we cannot meet that request.”(申し訳ありませんが、その要望にはお応えできかねます)のように返答すれば、ビジネスらしい丁重なお断りになります。
「恐れ入りますが…」に近いこのフレーズを使いこなし、否定や拒否も角を立てずに伝えましょう。
12. Before: “I can’t attend the meeting.” → After: “I’m afraid I won’t be able to attend the meeting.”
“I’m afraid I won’t be able to attend the meeting.” は「残念ながら会議に出席できそうにありません」という意味合いで、不参加の連絡としてよく使われます。
“won’t be able to ~” は “can’t ~” を丁寧に言い換えた表現で、より婉曲的かつフォーマルに聞こえます。「できない」と断定する “cannot” を避け、「~できない見込みです」という含みを持たせている点がポイントです。
例えば体調不良で欠席する時でも、 “I’m sick, so I can’t join.” ではなく “I’m afraid I won’t be able to join the meeting due to illness.” のように伝えれば、礼儀正しく事情を説明できます。
またビジネスメールで欠席を伝える際にもこの表現は重宝します。
単に “I can’t attend.” とだけ書くのではなく、 “I’m afraid I won’t be able to attend the meeting. Thank you for your understanding.” のように一言添えれば、より丁寧でプロ意識の感じられる文面になります。
13. Before: “We can’t do that.” → After: “I’m sorry, but we cannot accommodate that request.”
その際 “We can’t do that.”(それはできません)とだけ言うのは冷たすぎる印象を与えかねません。
< 代わりに、まず “I’m sorry, but ~” とお詫びの言葉を入れ、さらに “cannot accommodate that request”(そのご要望にはお応えできません)と表現すると格段に丁寧になります。
“accommodate” は「(要求に)応える、受け入れる」のフォーマルな動詞で、ビジネスメールなどでも「ご希望に沿う」旨や「対応する」旨を伝えるときによく使われます。
「できない」という否定を、できないものはできないと突っぱねるのではなく「ご希望に沿えず申し訳ありません」というニュアンスに変えている点がポイントです。
例えば価格交渉で値下げ要求を断る場合でも “I’m sorry, but we cannot accommodate that price.”(申し訳ございませんが、その価格には対応いたしかねます)と言えば、丁重なお断り表現となります。
謝罪+丁寧な言い回しで、ネガティブな回答も柔らかく伝えましょう。
14. Before: “You’re wrong.” → After: “I think there may be a slight misunderstanding.”
ビジネスでは相手のメンツをつぶさずに誤解を解くよう心がけましょう。 “I think there may be a slight misunderstanding.” は「少し誤解があるかもしれません」と遠回しに指摘する表現です。
“misunderstanding” (誤解)という言葉を使うことで、相手個人が「間違っている」のではなく状況に「誤解」が生じていると捉えるニュアンスになります。
例えば数字の解釈が食い違っているときでも、 “You’re wrong about the figures.” ではなく “There seems to be a slight misunderstanding regarding the figures.”(数字の件で少し認識の相違があるようです)と言えば、相手を責めずに事実関係を正せます。
また “I think” や “may be” を入れることで断定を避けており、柔らかさが増しています。
直接的な否定は避け、問題はあくまで「誤解」だと位置づけて共有することで、協調的に解決策を模索できる雰囲気を作れます。
15. Before: “I disagree with you.” → After: “I see your point, but I have a different perspective.”
“I disagree with you.”(私はあなたに賛成できません)といきなり言うよりも、 “I see your point, but I have a different perspective.” のように言う方が穏やかです。
これは「おっしゃることはわかりますが、別の視点を持っています」という意味で、相手の考えを理解・尊重していることを示しつつ反対意見を述べる表現です。
「I see your point.(ごもっともです)」で一度相手に共感を示し、その後に “but …” で自分の意見を控えめに提示します。
また “different perspective” と言うことで、「あなたとは違う考え」と直接言うのではなく「別の観点」と表現している点もミソです。
これは議論を対立ではなく新たな提案のように捉えさせる効果があります。同様に “I understand where you’re coming from, but…”(お考えは理解できますが、~)や “That’s a valid point, but…”(それはもっともですが、~)といったフレーズも有用です。
いずれも まず相手を立ててから自分の意見を述べることで、建設的で礼儀正しい反論になります。
16. Before: “That’s a bad idea.” → After: “I’m not sure that’s a good idea.”
“That’s a bad idea.”(それは悪い案だ)と言われたら誰でも気分を害します。代わりに “I’m not sure that’s a good idea.” と言えば、「それが良い案かどうかは疑問です」と柔らかく否定できます。
“I’m not sure ~” は婉曲的な否定で、直訳は「それが良い考えだとは確信が持てません」という意味です。直接 “bad” という否定的な言葉を使わず、 “not good” と表現している点もソフトです。
また “I’m not sure” と自分の確信のなさに言及することで、自分の意見であって相手を全面否定する意図はないことを示せます。
例えばブレインストーミングの場で現実的でない案が出た場合も “I’m not sure that will work as expected.”(それが期待通りにうまくいくかは疑問です)などと言えば、相手のモチベーションを損なわずに懸念を伝えられます。
「悪い」「無理」と切り捨てず、「良くないかもしれない」と控えめに意見することで、相手との関係性を損なわずに有益な議論が続けられます。
17. Before: “What?” → After: “Pardon me?”
これは非常にカジュアルで、場合によっては失礼な印象を与えることがあります。丁寧に聞き返すには “Pardon me?” を使いましょう。
これは「もう一度おっしゃっていただけますか?」に相当する表現で、単に “Pardon?” とだけ言うこともあります。電話口や会議で相手の発言を聞き逃したときも、笑顔で “Pardon me?” と返せば、感じの良い印象を保ったまま確認できます。
“I’m sorry, could you repeat that please?” とフルセンテンスで尋ねることももちろん丁寧で良い方法ですが、咄嗟の一言で返すなら “Pardon me?” がシンプルで便利です。
逆に “What?” だけですと、「は?今何て言ったの?」という棘のある響きになりかねません。ビジネスでは小さなフレーズにも気を配り、相手に不快感を与えない聞き返し方を心がけましょう。
18. Before: “What do you mean?” → After: “Could you clarify what you mean?”
“What do you mean?” だけだと場合によっては詰問調に聞こえ、「何が言いたいんだ?」と相手を追及しているような印象を与えかねません。
そこで “Could you clarify what you mean?”(どういう意味かご説明いただけますか?)と尋ねれば、丁寧かつ冷静に確認する表現になります。
「clarify」は「明確にする」という動詞で、ビジネスでは不明点の確認によく使われます。直訳的には「おっしゃっていることをはっきりさせていただけますか?」となり、相手に説明をお願いする柔らかい依頼文になっています。
例えばプレゼン中に相手の質問意図が掴めなかった場合でも、 “I’m sorry, I didn’t catch that. Could you clarify what you mean by ~?” のように言えば、相手は冷静に詳細を説明し直してくれるでしょう。
シンプルに “What do you mean?” と聞く代わりに “Could you clarify ~?” を使う習慣をつけることで、より丁寧で知的な印象を与えることができます。
19. Before: “Do you understand?” → After: “Does that make sense?”
まるで「理解したのか?」と相手の能力を試しているようにも聞こえるため注意が必要です。代わりに “Does that make sense?”(ご理解いただけましたでしょうか?)という表現を使いましょう。
このフレーズは直訳すると「それは筋が通っていますか?」ですが、実際には「意味は伝わりましたか?」と自分の説明に問題がなかったか確認する意図で使われます
主体を自分側(説明内容)に置いた尋ね方なので、相手を責めたり見下したりする響きがありません。
例えば新しいプロジェクト手順を説明した後に “Does that make sense to you?” と聞けば、相手は「はい、大丈夫です」または「いいえ、少しわかりづらい点があります」と回答しやすくなります。
もし理解してもらえなかったとしても、自分の説明不足として捉えやすい表現なので、相手に恥をかかせる心配もありません。部下や後輩に説明するときほど “Do you understand?” ではなく、相手目線に立った “Does that make sense?” を使ってフォローしましょう。
20. Before: “I’m sorry I’m late.” → After: “I apologize for the delay.”
“I apologize for the delay.” は「遅れましたことをお詫びいたします」という意味で、フォーマルな謝罪表現です。
“I apologize for ~.” の形はビジネスメールでも頻繁に使われ、「~につきましてお詫び申し上げます」といったニュアンスになります。
例えば会議に数分遅刻して席に着くときも、サッと “I apologize for the delay.” と言えば場が引き締まりますし、相手も快く受け入れてくれるでしょう。
“delay” は本来「遅延」という名詞ですが、「自分が遅れたこと」の婉曲表現として使われています(つまり “I apologize for being late.” とほぼ同義です)。このように、“I’m sorry” を “I apologize” に言い換えるだけでより改まった響きになります。
ただし、カジュアルな場面や軽い謝罪で “I apologize” を乱用すると重々しくなりすぎることもあります。シチュエーションに応じて、“I’m sorry” と “I apologize” を使い分けましょう。
21. Before: “Sorry for the inconvenience.” → After: “I apologize for any inconvenience caused.”
“I apologize for any inconvenience caused.” は「ご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます」という非常に丁寧な謝罪フレーズです。
カジュアルに “Sorry for the inconvenience.” と言うより、ビジネスではよりフォーマルな言い回しとしてこちらが好まれます。
ポイントは “any inconvenience (caused)” として「生じたかもしれないいかなるご不便」に対しても謝罪する、という包括的な表現になっていることです。
これは、相手が感じた迷惑や不便を全面的に認めて謝罪する姿勢を示します。たとえばシステム障害のお知らせメールでは決まって “We apologize for any inconvenience this may have caused.” のような文言が使われます。
直接的な原因が自分にない場合でもビジネスでは丁寧に謝罪することが求められるため、定型の丁寧表現としてぜひ覚えておきたいフレーズです。
22. “Thanks for waiting.” → After: “Thank you for your patience.”
“Thank you for your patience.” は「お待ちいただき感謝いたします」という意味で、待ってくれた相手の忍耐に感謝を示す表現です。
単に “waiting”(待つこと)に対して謝辞を述べるより、“patience” (忍耐、辛抱強さ)という語を使うことで、待ってくれたこと自体へのねぎらいの気持ちが伝わります。
たとえば会議が自分の到着を待って始まった場合、席につきながら “Thank you for your patience.” と言えば、「お待たせしてすみません、ありがとうございました」のニュアンスが一言で伝わります。
またクレーム対応の電話で待たせてしまった時や、長引いたプロジェクト後に関係者に謝意を示す際にも有効です。この表現により、相手の寛容さに感謝する丁寧な姿勢が印象付けられます。
“Thanks for waiting” よりフォーマルで、ビジネスパーソンらしい気配りの感じられるフレーズと言えるでしょう。
23. Before: “Thanks for your help.” → After: “I really appreciate your help.”
この例では “I really appreciate your help.” とすることで、「ご協力に心より感謝しています」といったニュアンスになります。“appreciate” は「感謝する、ありがたく思う」の意で、thankよりも感謝の気持ちをワンランク深く伝える表現です。
特にビジネスメールの結びなどで “I appreciate your assistance in this matter.”(本件でのご支援に感謝いたします)のようによく使われます。
“Thanks for your help.”(手伝ってくれてありがとう)でもカジュアルには十分ですが、ビジネスでは “I really appreciate your help on this project.” のように少しフォーマルにするとプロらしさが増します。
また “really” を入れることで「本当に感謝しています」という気持ちを強調できます。日頃からお世話になっている同僚や部下に改まって感謝を伝える際にも使える便利なフレーズです。
感謝の気持ちをより丁寧に伝えることで、職場の良好な人間関係づくりにも一役買ってくれるでしょう。
24. Before: “Call me back.” → After: “Could you please call me back at your earliest convenience?”
ビジネスでは “Could you please call me back at your earliest convenience?” と依頼すると良いでしょう。これは「ご都合のつくときで構いませんので、お電話をいただけますでしょうか?」という意味で、特にメールや留守電で使われる丁寧な表現です。
ポイントは “at your earliest convenience”(あなたの都合がつき次第)というフレーズで、相手のスケジュールを尊重していることを示します。
直訳の「できるだけ早く」より柔らかく、相手に急かしている感じを与えません。「お時間のあるときで結構ですので」といったニュアンスの便利な決まり文句です。
例えばクライアントに電話をお願いするメールの結びも “Please call me at your earliest convenience.” とすれば、丁寧でビジネスライクな依頼となります。
「いつでも結構ですので…」と相手本位に伝える姿勢が好印象を与えるポイントです。
25. Before: “Tell me when you are free.” → After: “Please let me know when you are available.”
まず “tell me” は命令に近いニュアンスがあるため、“let me know” を使って柔らかな伝達にします。“let me know” は「知らせてください」という依頼表現で、ビジネスメールでも定番のフレーズです。
そして “free”(暇な)より “available”(都合がつく)という言葉を使うことで、フォーマル度が増します。
例えば「来週のご都合をお知らせください」は “Please let me know your availability next week.” と表現できます
「free」は日常会話ではよく使いますが、ビジネス文脈では少々カジュアルなので、よりビジネスライクな単語である “available” に置き換えるのがポイントです。
結果として “Please let me know when you are available.” は「ご都合の良い時間をお知らせいただけますと幸いです」というニュアンスになり、丁寧で礼儀正しい予定確認のフレーズとなります。
26. Before: “I don’t know.” → After: “I’m not sure, but I’ll find out.”
ビジネスでは分からないことがあっても、次にどうするかまで言及すると丁寧です。“I’m not sure, but I’ll find out.” は「はっきりとは分かりかねますが、調べてお知らせします」という意味になります。
“I’m not sure” は遠回しな「分からない」の表現で、語調を柔らかくしています
そのうえで “I’ll find out.”(私が確認します)と続けることで、ただ知らないと返答するのではなく積極的に解決しようとする意思を示せます。
例えば顧客に質問されて答えられない場合も、“I’m not sure about that, but I’ll find out and get back to you shortly.” のように返せば、誠実で前向きな対応として好印象です。
単に “I don’t know.” と言ってしまうと「知りません。他を当たってください。」と聞こえかねませんので、ビジネスでは避けましょう。
「今は分かりませんが調べてお答えします」と一言添えることが、プロフェッショナルな対応につながります。
27. Before: “Do you want some coffee?” → After: “Would you like some coffee?”
“Do you want some coffee?”(コーヒー飲みますか?)は砕けた言い方ではありませんが、ストレートすぎてビジネスホスピタリティの場ではややカジュアルです。
それに対し “Would you like some coffee?” は「コーヒーはいかがですか?」という丁寧な勧誘表現になります。
例えば商談前の歓待でコーヒーやお茶を出す際は、笑顔で “Would you like some coffee or tea?” と尋ねると良いでしょう。
“Would you like ~?” は相手の希望を伺う表現で、相手に選択を委ねる丁寧な響きがあります。
レストランでも店員がお客様に “Would you like something to drink?” と尋ねますが、これも “Do you want” ではなく “Would you like” を使うことで礼儀正しさを示しています。
オフィスでも海外の取引先を迎える際など、このフレーズが自然に出るとホスピタリティのあるビジネスパーソンだと感じてもらえるでしょう。
28. Before: “I hope you understand.” → After: “Thank you for your understanding.”
“I hope you understand.”(理解してもらえることを望みます)でも間違いではありませんが、受け手によってはどこか他人行儀で投げやりな印象を与えることもあります。そこでよく使われるのが “Thank you for your understanding.” です。
「ご理解に感謝いたします」という意味で、相手が理解してくれることを前提にお礼を述べる形になっています。
例えば値上げのお知らせメールの最後に “Thank you for your understanding and cooperation.”(ご理解とご協力に感謝いたします)と添えることで、相手に配慮し感謝する丁寧な姿勢を示せます。
一方 “I hope you will understand our situation.” のように書くと、「理解してくれることを期待しています」というニュアンスが強く出てしまいます。
“Thank you for your understanding.” を使えば、既に理解してもらえたものとして感謝する形なので、相手にも受け入れてもらいやすくなる心理効果があります。ビジネス文書の締めくくりなどで是非活用したいフレーズです。
29. Before: “Don’t forget to ~.” → After: “Please remember to ~.”
“Don’t forget to send the email.”(メールを送るのを忘れないで)というと、注意や命令と受け取られがちです。特に相手が目上の場合はこの言い方は失礼に当たります。
そこで “Please remember to send the email.” と言い換えましょう。「送るのを覚えておいてください」、つまり「忘れずに送ってくださいね」という柔らかい依頼表現になります。
“Don’t ~” の否定命令形を避け、代わりに “Please ~” で始める肯定形にするだけで印象が大きく改善します。
例えば会議のリマインドでも “Don’t forget the meeting tomorrow.” より “Please remember we have a meeting tomorrow.” の方が押し付けがましくありません。
人は「~するな」と言われると反発心を持ちやすいものですが、「~してください」とお願いされると受け入れやすい傾向があります。
ビジネスにおいても同様で、否定より肯定の形で伝えることで、相手にスムーズに協力してもらえるでしょう。
30. Before: “I need to talk to you.” → After: “Could we discuss this when you have a moment?”
英語でも同様で、この表現は緊急かつ深刻な用件を連想させ、場合によっては相手に不安を与えてしまいます。もっと穏やかに切り出すには “Could we discuss this when you have a moment?” が適しています。
「お時間があるときにこれについて話し合えますか?」という意味で、相手の都合を尋ねつつ相談を持ちかける丁寧な言い回しです。
“I need to talk to you.” のように自分主体ではなく、 “Could we discuss ~?” と相手との協働スタンスを示している点もポイントです。
例えば部下にフィードバックを伝える際も、いきなり呼び出すのではなく “Could we discuss your quarterly report when you have a moment?” と言えば、相手も落ち着いた気持ちで話し合いに臨めます。
ビジネスでは相手の時間を尊重し、前置きとしてこのような表現を使うことで、スムーズで建設的な対話の扉を開くことができます。
まとめ:丁寧な英語表現で信頼と円滑なコミュニケーションを築きましょう!
以上、ビジネスシーンで役立つ丁寧な英語フレーズの言い換え30選をご紹介しました。ちょっとした言葉遣いの違いですが、どれも相手への配慮や敬意が感じられる表現ばかりです。直接的な表現を丁寧表現に置き換えることで、相手に与える印象が格段に向上し、ビジネスコミュニケーションがより円滑になります。丁寧な言い回しはその場限りの礼儀ではなく、信頼関係の構築や交渉の成功率向上といった形で皆さんに返ってくる投資です。
また、丁寧表現を使いこなすことは単に英語力の向上にとどまらず、相手の立場を思いやるビジネスマインドの成長にもつながります。ぜひ今回紹介したフレーズを明日からの会議・交渉で活用してみてください。きっと相手からの反応や信頼感に違いが表れるはずです。
フィードバックを受けながら実践的な英語コミュニケーション術を習得すれば、今回紹介したような丁寧フレーズもスムーズに使いこなせるようになるでしょう。丁寧で洗練された英語表現を武器に、国際的なビジネスシーンで信頼と成果を勝ち取ってください。
CROVERS CROVERS 講師プロフィール
CROVERS Instagram
CROVERS 生徒の声
CROVERS 体験レッスン申し込み